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【翻訳】女性を愛する女性として、テイラー・スウィフト『Folklore』の歌詞は私の経験に深く共鳴した

https://i.insider.com/5f249c2d988ee36bca5a367a?width=1000&format=jpeg&auto=webp

画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=K-a8s8OLBSE

 

 興味深い記事だったので拙いですが翻訳しました。

 

[ORIGINAL]

As a woman who loves women, Taylor Swift's 'Folklore' lyrics resonated deeply with my queer experiences

Writer: Kat Tenbarge

https://www.insider.com/taylor-swift-folklore-personal-essay-queer-reading-woman-2020-7

 

女性を愛する女性として、テイラー・スウィフト『Folklore』の歌詞は私の経験に深く共鳴した

個人的エッセイ

テイラー・スウィフトのニューアルバム"Folklore"は、ファンタジーと現実を融合させたストーリーテリングの達人技であり、さまざまなリスナーの共感を呼びます。

・私にとって"Folklore"は、幼少期から、初めて持ったレズビアン関係、そして現在の女性らしさとの闘いに至るまで、同性愛者として経験してきたことへのオマージュです。

・"seven"、"august"、"mirrorball"などの曲の歌詞を、初恋、クローゼット、ジェンダー表現など、同性愛者としての体験に基づき解説します。

 

 先週リリースされたテイラー・スウィフトのサプライズ・スタジオアルバム"Folklore"は、文句なしの勝利者とまで言えなくても、すでに彼女のキャリアの中で最高のコレクションの1つです。このアルバムは、幻想と現実を融合させた曲がりくねった憂鬱な旅だとスウィフトは語ります。

 

 スウィフトの強みは叙情的なストーリーテリングにあることは十分に知られています。彼女の作品が最も人々の胸に迫る瞬間は、彼女のロマンチックな関係の試練と悲劇を中心に展開される傾向にあります。私は10歳の頃から彼女の音楽のファンで、子供の頃、ラブソング"Fearless"と"Speak now"は将来男の子との関係がどうなるかを予言しているのだと思っていました。でも、そうはなりませんでした。

 

 先週末、突然スウィフトのディスコグラフィーに"Folklore"が現れたとき、このアルバムは私を圧倒しました。このアルバムの中には、私の同性愛者としての再評価の断片が垣間見えるのです。7歳の少女として既に自分が誰であるかを知っていることへの頌歌があったり、ずっとクローゼットであることへの苦痛の核心に迫る曲があったり、自身の女性らしさをめぐる内面的な葛藤を反映した曲があったりなど。

 

 このアルバムのクィアな雰囲気やスウィフト自身のセクシュアリティについては、すでに長々と考察されています。しかし、透き通るように優雅でゴージャスなトラックを聴きながら、私はただそこに自分自身の姿を見ていました。


 
スウィフトの若さと無邪気さについての歌詞は、当時私がそれを知らなかったにもかかわらず、私の最初のレズビアン経験を思い出させる

 

 "Folklore"の最初のシングル"cardigan"で、スウィフトは「私は若い頃からすべてを知っていた」とはっきり述べています。それは、人々が「あなたは(若いから)何も知らない」と決めつける考えとは対照的であり、私を含む若いクィアの人々の期待にきちんと答えるものです。

 

 他の多くのゲイの人々と同じように、私も小学生の頃に他の女の子と初めて遊びに行った時から、自分は何か人と違うということを長年知っていました。もちろん、レズビアンの存在を知らなかったので、自分がそうだとは知りませんでした。

 

 しかし、気付いてきました。親友の親のウォークインクローゼットの中で結婚式ごっこをしました。その遊びのセレモニーの間にキスもしました。


 "seven"では、スウィフトはクィアな子供であるという感覚を完璧にとらえています。彼女は金髪の三つ編みの友人が”クローゼットの中に隠れる”と言い、そして”神様に誓って、誰にも言わないで”と続けます。

 

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 私はエレン・デジェネレスを通してようやくレズビアンとは何かを知りました。(ディズニーワールドにデジェネレスとビル・ナイが先史時代を案内する乗り物がありました。彼女は何か印象に残るものがあったのだと思います)。

 

 その後、私はクラスの前で有名人を選ぶ必要がありました。私はエレン・デジェネレスを選びました。そして、あなたは彼女を選ぶことができない、彼女は女性と結婚しているからだ、と言われました。何人かの人がそれを嫌がっていました。

 

 クローゼットの中での結婚式を思い出し、今まで感じたことのない不安を経験するようになったきっかけです。何年もの間、圧倒的な羞恥心、恐怖、胃に穴が開く感覚を覚えずに誰かがキスしているのを見ることができませんでした。


 別の女の子と初めて本当の交際をしたあと、まだそれを本当に理解していないと人に言われました。私は勘違いしていると。前に男の子と付き合っていたので、ゲイじゃない。女性は常に少しだけストレートだから、ゲイじゃない。化粧をするのが好きだから、ゲイじゃない。

 

 なぜ私が自分自身を理解できていないかについてあらゆる根拠を聞かされましたが、それらはすべて間違っていました。

 

"Folklore"全体の不倫のテーマは、クローゼットであること、そして許可されない関係を持っていることにまつわる感情に似ている

 

 中盤の "august"は、架空の高校の三角関係ー"cardigan"と "betty"が残りの二つーの一角です。スウィフトは各曲をそれぞれの視点で歌っています。"august"は、後に「James」が「Betty」に浮気していたことを知る無名の人物の視点で描かれています。

 アルバムの中で最初に不倫について歌った曲であり、スウィフトが不貞行為を説明するために使う言葉は、秘密と罪悪感がトレードマークだった私の最初の同性愛関係と共鳴しました。

 

 "august"を聞いていると、16歳の時に最初のガールフレンドの部屋で眠りにつき、自分のセクシャル・アイデンティティを知った時の何とも言えない喜びと安堵感が蘇ってきます。

 

 "august"の主人公にとって儚い夏の恋は "これ以上必要としなかった "ものです。彼女は "本当にいいの?"という囁きと "この望みのために生きてきた "ことを思い出します。

 

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 最終的に、そこには全てのピースが一つになる大きな希望がありました。それこそが、私がいつも他の女の子と少し違っていた理由でした—だから、私は無理やり男の子や可愛いものに関心を持とうとしていたのです。だから、男の子とのファーストキスの後で泣いてお腹がねじれるように感じたのです。だから、同性愛者であることが分かった人にしか恋をしなかったのです。

 

 しかし、私たちは秘密裏にデートしていました。付き合い始めの頃は、自分がカミングアウトしたら周りの人にどう思われるか不明でした。カミングアウトしたいとは思っていましたが、会話の流れが怖かったのです。

 

 私のガールフレンドは、彼女の両親が同性愛嫌悪であることを知っていました。彼らは娘がレズビアンであることを決して許しませんでした。だから私たちはそれを秘密にして、友情を装って1年近くデートしました。

 

 私たちの関係が終わったとき、そこに選択の余地はありませんでした。携帯やパソコンに保存されているすべての記録があったのです。文章、メール、Tumblrの投稿など。画面上に浮かんでいる疑わしいテキストを間違った人が入手しただけで、すべてが暴露されてしまいました。結局、私たちは見つかってしまいました。

 

秘密の関係は"Illicit affairs"でさらに探求される

 

 "Illicit affairs"の「美しい部屋」で愛する人と逢瀬をして「駐車場での待ち合わせ」で終わるという発想は、コソコソと行動してしまうメカニズムを鋭く想起させました。私はガールフレンドと会えなくなった後も、彼女と高校の駐車場の車の中でちょっとしたひとときを過ごしていました。

 

 クローゼットであることは、特に検閲を恐れず恋愛を表現できるクィアでない人たちに囲まれているクィアの若者にとって、最も憂鬱な状態の一つです。"秘密の逢瀬 "のために罰せられるのは更に悪いことであり、長期的な不安や恐れを植え付けます。

 

 過度に批判的な目や閉ざされた心から自分を一番幸せにしてくれるものを隠さなければならないのは、疲れた気持ちになります。スウィフトはホモフォビア(同性愛嫌悪)以上に、容赦ないメディアや終わりのない批評家から隠れていますが、彼女の歌の本質と"Folklore"の闇は、心地良い親しみやすさを与えてくれます。

 

 大人になって大学に行き、もう少し公に交際するようになってからも、私は自分の関係やセクシュアリティを隠すことに苦労しました - そして今も苦労し続けています。私は今、カミングアウトしています - しかし、私のガールフレンドの誰もがそうというわけではありませんでした。

 

 ある過去の関係では、私のガールフレンドは保守的で同性愛嫌悪の両親にバレるのを恐れていたので、私のために偽の彼氏を作り、彼のことを両親に話していました。

 

 言うまでもないことですが、ネット上に交際のことを投稿してしまうと彼女の存在がバレてしまうので、今まで一度も投稿できませんでした。家族の前ではいつも親友役を演じてきました。

 

クィアアイデンティティは恋愛を超えて広がり、"Folklore"は女性らしさの複雑さと矛盾をもとらえる

 

 "mirrorball"では、スウィフトは女性であることに内在するロールプレイングについて語っています。彼女は、人々に合わせて自分自身の全てを変えなければならないことについて話していますが、それは私がクローゼットの状態で自分を演じるために訓練してきた日常的な演技と共鳴しました。

 

 ストレートであるふりをするだけではなく、同性愛者の女性であるということは、伝統的な女性らしさの概念に反して存在することを意味します。女性は長い間、男性との距離の近さによって定義されてきました。そして女性であるということは、ロマンティックで性的なパートナーとしての男性による概念に縛られてきました。

 

 私にとっての伝統的な女性らしさー化粧をしてドレスを着て、長い髪とネイルをしていることが多いーは、自分のセクシュアリティとは相容れないものだと感じてきました。ティーンエイジャーの頃でさえ、私は男性に認識される方法に不快感を感じていました。

 

 男性と付き合わず、男性にアピールすることもないのは自由な感覚がありますが、未知の領域のように感じることもあります。私はまだその無人地帯(no man's land)を探索しているところです。

 

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 愛する人を守るために自分が何者であるか嘘をついていたり、女性的なジェンダーの提示にストレートの女性として通過したり、強制されていると感じずに他のクィアの女性に自分を理解してもらうのに苦労したりと、自分をどうやって世界に表現するかについて自信が持てたことはありませんでした。

 

 特に"mirrorball "で、スウィフトは女性らしさを受け入れることを選択する方法に重点を置いています。これは他の女性のために書かれた曲で、男性が喜ぶかどうかは気にしていません。

 

 スウィフトが"I've never been a natural/All I do is try, try, try(自然体でいたことなんてない、そうあろうと努力し続けるだけ)"と歌っているところは、私が最も明確に自分自身を発見するポイントかも知れませんー彼女が自分のことを反射面と表現するのも頷けます。

 

 スウィフトが私にしてくれたように、思春期から大人になるまで自分を導いてくれたアーティストに少し注目されたり理解されていると感じることは、信じられないほど嬉しいことです。"Folklore"で、スウィフトはこれまでの私の人生のあらゆるニュアンスと、それらを生き抜いたことへのすべての褒賞を記録した、ムーディーな青い絨毯を広げてくれました。

 

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No copyright infringement intended.

 

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